こんにちは。アロマサロン、Rosa Blanca.のMihoです💛

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「精油の原液塗布・飲用について(林真一郎先生のお話し)」シェア会に行ってきました。


参加された方々は、私も含めて「原液使用や飲用はよくないことはわかっているけれど、それを行っている人には言いずらい。どう説明したらいいかがわからないから、モヤモヤしている。」というような思いをお持ちでした。


これまで、ごく一部の人たちの間で行われていた原液使用・飲用が、現状として、介護の現場や産院、クッキング講座などで見かけるようになっているそうです。


そのような状況に危機感を覚えたアロマ・ハーブの先駆者の先生方が、いよいよ警鐘を鳴らさずにはいられないようになったようです。



このテーマは、決して「〇〇の精油がいけない」というお話しではなく、
原液使用と飲用ということへの知識と理解が必要ということです。


〈要点をまとめると〉

 「100%自然のものだから安全」という言い方は危険。
 人にとって精油はXenobiotics(生体異物)すなわち毒。したがって代謝(解毒)系が亢進し、こころもカラダもきれいになる。ただし、過量であれば文字通り「毒」として甚大な健康被害が生じる。
 精油はパワーがあるので気をつけなければならない。(高濃度に凝縮している。この時点ですでに自然の状態ではない)
 飲用は消化管にダメージを与える。
 いきなり多量の精油成分が体に入った場合、体がそれに追いつかない。
 西洋薬であれば、症状が出たときに一時的に使用するが、アロマは慢性的に使用するのでよくない。
 西洋薬は多くのエビデンスをとっている。それでも薬害が出て消えていくものもある。
 精油を多量に摂取すると肝臓と腎臓に影響する。
 経皮より飲用の方がこわい。腸から肝臓にまわる。多量だと細胞が死んでしまう。
 精油成分の一部は、電子信号ではなく、物質として脳に入る。脳への影響を有するということ。
 精油は植物が自分の生活防御反応のために作りだされているもの。たくさん取るのは間違っている。
 1%の希釈とは、もともとの植物の状態に戻すこと。
 「メディカル・グレード」とはいったい何のことか?どのような基準、根拠なのか?

 《林真一郎先生のプロフィール》

薬剤師・臨床検査技師
東邦大学薬学部客員講師
静岡県立大学大学院非常勤講師
日本赤十字看護大学大学院非常勤講師
ソフィアフィトセラピーカレッジ代表

東邦大学薬学部薬学科卒業。1985年グリーンフラスコ株式会社設立。 医師・鍼灸マッサージ師・助産師・薬剤師などとネットワークを作り、情報交換を行いながらホリスティック医学としてのアロマテラピーやハーブ療法の普及に取り組んでいる




みなさんは、LD50値というものをご存知でしょうか。
Lethal Dose 50 の略で、経口毒性の強さを表す値であり、半数致死量を示します。

一番毒性が低い精油では、ベルガモットが、体重60㎏の大人で10mlボトルを約67本。体重15㎏のお子さんでは、約17本で半数致死量となり、毒性の強いバジルでは、大人約9本、子ども約2本となります。では、赤ちゃんではどうでしょうか・・・おわかりいただけると思います。肝臓が弱っている方も同じことです。


何だか、怖いことばかり書きましたが、精油は素晴らしいものです。メリットもたくさんありますし、なにより私たちを心身ともに癒してくれます。

大切なのは、デメリットの側面も知り、安全に使うことです。

次回は、フランスでのアロマ事情を書きたいと思います。



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